注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーや工務店との打ち合わせは必要不可欠です。建売住宅と違って一から造りあげていくため、たくさんの打ち合わせが必要となってきます。今回は、注文住宅を建てる際に必要な打ち合わせ回数や期間がどのくらいかかるのか、検証していきましょう。
注文住宅の打ち合わせ期間・回数?
注文住宅の打ち合わせ期間・回数は人それぞれで、建てる家が違うのでさまざまです。1回の打ち合わせにかかる時間は内容によって変わってきますが、約1~3時間かかります。打ち合わせ期間はおよそ3~6か月程度とされており、回数はケースバイケースといえるでしょう。
多い人もいれば少ない人もいるということで、やはり人それぞれということになります。10~15回が平均的な回数であり、打ち合わせ内容によって変化します。
ただし、打ち合わせを多くした方がよいということではなくて、回数が少なくても、業者としっかりコミュニケーションがとれていることが大事です。そして事前に打ち合わせ内容をある程度理解しておくと、スムーズに進んでいきます。
単に期間や回数を増やしても、ポイントを押さえていなければ時間の無駄になります。理想の家を建てたいと願っていても、打ち合わせの段階でストレスを感じる人も少なくありません。それは時間だけが過ぎて話がまとまらず、互いに疲れがでてくるからです。
こだわりが強い人ほど打ち合わせの時間が長くなり、期間や回数も多くなります。妥協点を見つけながら、スムーズに進めるようにしましょう。
工程別の打ち合わせ内容
それでは打ち合わせ内容を工程別に見ていきましょう。
着工前
着工前の打ち合わせは、間取り、資金、内装、住宅設備について決めていきます。間取りについては、家の動線の流れや部屋数を決めていきます。資金については、ローンなどを詳細に決めます。内装については、自分が暮らしやすい住空間をイメージし、クロスの色や収納位置などを決めていきます。
住宅設備については、事前に住宅機器メーカーのショールームに足を運び、キッチンや洗面化粧台、トイレ、バスの種類の決定となります。
着工後
着工後の打ち合わせは、着工前に決まっていなかったことを決めていきます。外構工事は急いで決める必要がなく後回しになっていることが多いので、外構工事の内容を確定します。着工前に決めたことでも納得がいかない場合は、早めに施工会社に伝えるようにしましょう。
引渡し前
引渡し前の打ち合わせは完成検査をかけて行い、設計図どおりになっているか、傷や汚れがないかなどを確認します。この工程で疑問があれば積極的に質問するのが望ましいです。
また保険会社を決めておく必要があり、会社によって金額は変動します。スムーズに打ち合わせを終えるために、事前の準備が必要不可欠です。
打ち合わせが進まない!効率よく進めるコツ
打ち合わせが進まないというようなことにならないように、効率よく進めるコツを探っていきましょう。
予算の上限を決めておく
注文住宅を建てると決断した地点で、予算の上限は決めておくようにしましょう。依頼したハウスメーカーや住宅機器メーカーに予算の上限を伝え、予算内に収めるようにします。住宅機器などはさまざまなグレードがあり、選択するグレードで金額が変動します。
スケジュールを立てておく
注文住宅を建てるには3か月~1年近くかかり、スケジュールをしっかり立てておくことが大事です。入居したい日までに完成させるために、入居希望日は伝えておきましょう。
条件の優先順位を決めておく
注文住宅を建てる人の多くは、こだわりたい条件がたくさんあります。けれど全てにこだわることは難しく、予算内に収めなければなりません。打ち合わせのときにこだわりたい条件の優先順位を決めておけば、施工会社も提案がしやすくなります。
施工会社の話を理解する
自分に合った家を建てるためには希望をしっかりと伝えるのも大事ですが、施工会社の説明を理解することが重要です。分かりにくい部分があれば質問をして疑問を解消し、トラブルを避けるようにしましょう。
事前に準備をしておく
今の時代は知りたいことがあればネット検索をし、ある程度の知識が得られます。注文住宅を建てると決断した時点で、事前準備をしておきましょう。住宅についての知識をつけ、疑問に思うことをメモしておくのが望ましいです。
住宅についての知識をつけることで打ち合わせがスムーズになり、予定した時期に家の完成が見込まれます。
まとめ
注文住宅の打ち合わせ回数や期間について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?打ち合わせの回数や期間の平均はあっても、やはり人それぞれということになります。
家にこだわりが多い人は必然的に打ち合わせの回数も多くなり、期間も長くなります。ただし打ち合わせの回数を多くすればよいということではなく、ポイントを押さえた内容でなければ意味がありません。
打ち合わせを効率よく進めるには、まず事前に準備をして知識を得ておきましょう。そしてスケジュールを立て、こだわりたい条件の優先順位をつけておくことも大事です。施工会社とコミュニケーションをとることを忘れず、スムーズな打ち合わせを心がけましょう。