
注文住宅を建てるには、土地探しから住宅プランの打ち合わせ、そして住宅ローンの申請など、やるべきことが山積みです。とくに、デザインや立地にこだわりが強いほど、家が完成するまでの期間が伸びる傾向があります。今回は、注文住宅が完成するまでにかかる一般的な期間、そしてその期間を少しでも短くするためのポイントについて解説します。
注文住宅の完成までにかかる平均日数は?
注文住宅の完成までには、およそ8か月から約1年半ほどかかるのが一般的です。
この期間には、土地探しやプランの作成、建設期間などすべてが含まれますが、家の規模やデザインの複雑さ、建築会社による違いなど、さまざまな要因が影響を及ぼします。以下で、その期間がどのように分割されるかを見てみましょう。
情報収集と予算決定
まず、どんな家にしたいのか、予算はいくらにするのかを考えるところから始まります。
この段階では、住宅会社や工務店の見学会に参加したり、資料請求をしてイメージを具体化させていくことがポイントです。また、家族としっかり話し合い、具体的なイメージを共有しておくことで、後々の打ち合わせがスムーズになります。
土地探しと住宅会社探し
住宅会社や工務店を選定し、土地を探す作業が進みます。
工務店やハウスメーカーには、それぞれメリット・デメリットがありますので、自分たちの希望に合った業者を選びましょう。土地探しについても、候補をいくつかピックアップし、実際に足を運んで確認することが大切です。
プラン打ち合わせと契約
住宅会社が決まったら、具体的な住宅プランの打ち合わせを開始します。
ここで、建築費用や住宅ローンの審査も同時に進めていく必要があります。住宅ローンの仮審査が通れば本審査も順調に進むことが多いですが、確実とは限らないため、注意が必要です。
注文住宅の流れと各段階の注意点
注文住宅が完成するまでの一般的な流れは、いくつかのステップに分かれています。
各段階で注意すべきポイントを押さえておくと、トラブルを避け、スムーズに進められます。
情報収集と予算決め
この段階では、まずどのような家を建てたいのか、どこに住みたいのかといった基本的な要望を固めます。
住宅会社や工務店を比較し、モデルハウスの見学や資料請求をして、具体的な家のイメージを作り上げましょう。とくに予算については、月々の返済計画をしっかり考慮することが大切です。
土地探しと業者選定
土地を探す際は、インターネットや不動産会社を利用して、希望のエリアで条件に合った場所を見つけましょう。
土地探しと同時に、住宅会社を決定し、複数の候補から見積もりを出してもらい、慎重に比較検討します。業者によって施工エリアやサービス内容が異なるため、自分たちのニーズに合った業者を選ぶことが重要です。
契約と住宅ローン手続き
住宅プランが決まったら、土地の売買契約と建築工事の請負契約を締結し、住宅ローンの手続きを進めます。
この段階では、間取りや設備の最終的な確認が行われ、自治体に建築確認申請を提出します。ここで間取りの変更ができなくなるため、十分に検討する必要があります。
注文住宅完成までの期間を短くするためには
注文住宅の完成までの期間をできるだけ短くするためには、いくつかの工夫が必要です。
ここでは、とくに効果的な3つのポイントを紹介します。
こだわり条件の優先順位を決める
住宅プランに対して、どこに重点を置くかを最初に明確にしておくことが重要です。
全ての要望を取り入れると時間がかかるため、あらかじめ優先順位をつけておくことで、打ち合わせがスムーズに進みます。
完成時期から逆算してスケジュールを立てる
入居したい時期が決まっている場合、その時期から逆算してスケジュールを立てることが大切です。
注文住宅の完成には8か月から約1年半かかるため、できるだけ早めに動き出すことが重要です。とくに、土地探しや住宅会社の選定は時間を要するため、余裕を持って計画を進めましょう。
土地探しを計画的に行う
土地探しをスムーズに進めるために、普段から土地の情報を集めておくことが大切です。
気になる土地が見つかったら、実際に現地を訪れて確認することで、安心して購入を決められます。計画的に土地探しを進めることで、家づくりのスケジュールがよりスムーズに進行するでしょう。
まとめ
注文住宅の完成までには、8か月から約1年半の期間がかかるのが一般的です。しかし、家の規模、デザインの複雑さ、そして住宅会社や工務店の選び方によって、この期間は大きく変動する可能性があります。さらに、土地探しや住宅ローンの手続き、建築プランの打ち合わせなど、注文住宅の過程には多くのステップがあり、計画がスムーズに進まない場合は2年近くかかるケースもあります。そのため、理想の家を実現するためには、家族全員で希望条件をしっかり話し合い、土地探しや住宅会社選びを早めに始めることが重要です。特にこだわりの条件がある場合、それに優先順位をつけることで、時間とコストを効率的に抑えられるでしょう。